第09回 - 07年度春学期
情報の公開のための準備(早稲田大学編)
手元のコンピュータに編集されたファイルがあっても、それだけでは世界中に公開されたことになりません。そこで、FTPというツールを用いて公開用コンピュータ(WWWサーバ)に転送することにしましょう。早稲田大学の学生の場合、まずは、授業ごとに公開用のフォルダを作成する必要があります。
具体的な作業内容は、PC・ネットワーク利用ガイド2007年版の6章を参照してください。
FFFTPの利用について
前述のように、起動後に公開サーバに接続するための手続きを行う必要があります。接続したら、左右に分かれたウィンドウが表示されますが、基本的には右側のカラムを用いて転送します。
編集したファイルをウィンドウやデスクトップからFFFTPの右側のカラムにドラッグ&ドロップすると、転送が行われます。転送し終わったら、ウェブブラウザで更新されたかどうか確認してみてください。
ネットワークサービス基礎
YouTubeと著作権について
先日、YouTubeというオンラインビデオ投稿サービスがGoogleに買収(正確には三角合併)されました。ここしばらくではネット上の最大の事件ですので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
さて、この授業でYouTubeというサービスを利用している人がどの程度いるかわかりませんが、名前だけでも知っておくと良いでしょう。ちなみにURLは以下の通りです。
このYouTubeが国内でどの程度利用されているかというと、
http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/003083.html
によれば、『IIJの記者セミナーでIIJの日米回線の1/6をYoutubeのデータが占めている』というほどだといいます。確かにYouTubeで公開されている動画の少なからぬ部分は日本から投稿されたものです。しかし、そのうちのかなりの部分が著作権を無視した、いわゆる「違法動画」です(もちろん自分で撮って公開している人も沢山います)。
つまり、日本のテレビ局が作成したコンテンツが、無料で公開されてしまっている、という点が問題となる訳です。著作権法は基本的に親告罪ですので、著作権を持っている側が訴えない限り罪となりません。もちろんテレビ局の担当部署が、YouTubeで公開されている全ての動画に目を通し、削除を要求する、ということも現実的ではありませんので、「黒に近いグレー」の状態が続いているといっていいでしょう。
しかし、YouTubeには違法動画が多いとはいえ、ユーザ側からすると便利である事は確かです。そしてネットワークのサービスは便利な方へと向かってきました。これからもそうでしょう。Googleが買収を行ったことで、しばらくの間は、動画共有と著作権に関する話題がホットなテーマとなるようです。
その他のビデオサービスもあげておく。
参考文献
- 作者: 牧野和夫,西村博之
- 出版社/メーカー: アスキー
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- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: デヴィッド・R.ケプセル,David R. Koepsell,田畑暁生
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: 単行本
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サイバースペースの著作権―知的財産は守れるのか (中公新書)
- 作者: 名和小太郎
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課題
全てのHTMLが完成し、文章と画像、各種リンクなどが挿入されていること。